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zoom RSS 久々に本の話 『マリー・アントワネット』と『ローマ人の物語』

<<   作成日時 : 2007/10/21 22:32   >>

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久方ぶりの更新です。
なので今日は最近読んで、面白かった本をご紹介。

マリー・アントワネット〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)
マリー・アントワネット〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)
 著者:アントニア・フレイザー


ソフィア・コッポラ監督作品『マリー・アントワネット』の原作。
マリー・アントワネットの生涯を描いた本といえば、シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット 上下』が有名ですが、それとはまた別の視点で描いているところが面白い。

ツヴァイクがアントワネットについて書いたころよりフランス革命やフランス王室、またアントワネット自身の研究が進んだから書けるものがあったんだろうな。この本を読むと、マリー・アントワネットはオーストリア女帝マリア・テレジアの娘でなければ、ハプスブルグ家の生まれでなければ、ごく普通の良家のお嬢様として一生涯を終えたんだろうにと思う。映画『マリー・アントワネット』でソフィア・コッポラが描いてたのはそんなアントワネットだった。だから映画のエンディングも、断頭台じゃなくて王室一家がヴェルサイユ宮殿を出てパリへ向かう場面で終わってた。アントニア・フレイザーの筆は、平凡な生き方が許されなかったアントワネットの生涯を、細かい資料に基づいて描いている。

余談ですが、この本を読むと池田理代子さんが『ベルサイユのばら 』で登場させてたちょい役が実在の人物だったり、「王妃さま命!」と描かれてたフェルゼンのイメージがかなり変わったり、と小さな驚きもあったりします。ポリニャック夫人の娘が、ほんとにギーシュ公爵と結婚してたんだー、とか。



ローマ人の物語〈27〉すべての道はローマに通ず〈上〉 (新潮文庫)
ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉 (新潮文庫)
ローマ人の物語 29 (29) (新潮文庫 し 12-79)
ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80)
ローマ人の物語 31 (31) (新潮文庫 し 12-81)著者:塩野七生



『ローマ人の物語』文庫版です。
『すべての道はローマに通ず』は、巨大なローマ帝国を支えた道路や水道について書いたものです。この手の話はものすごく地味で、読むのにも骨が折れるのは確かなんですが、読み終わった後「あれだけ巨大なローマ帝国が成り立ったのは、普通の人が普通に暮らせる仕組みをがっちりと作ったからだ」という思いを抱かずにはいられない。

確かに道を造った人は、歴史に名を残したけれど、何故名前が残ったかというと、その人の造った道路を使ったたくさんのローマ人がいたわけで、また自分たちの使っていた道を使えるようにメンテナンスしてた人たちがいたわけで…。水道も同じように作られ、メンテナンスされ、使われていたのだから、国家の仕事は「普通の人が安心して普通の暮らしが出来る仕組みを作り、運営する」ことにつきるんだなぁ。交通網は安全に使いたいし、上下水道はきれいに使いたい。それの基本が出来ていたのが、最盛期のローマ帝国だったわけですね。

『終わりの始まり』は、栄えていたローマ帝国が、少しずつ崩れていくのを描いている。その中でも痛ましいのがカラカラ帝とその弟ゲタの話。31巻の終わりの図版に、父セプティミウス・セヴェルス帝と、母とカラカラ、ゲタ兄弟の家族の肖像が載っているのですが、弟であるゲタの顔が…。これは実際に本を読んでもらいたいな。私が見た中で、一番悲しい家族の肖像です。
マリー・アントワネット〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

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